撮影の仕方は従来ものと同じですが、直接フィルムにではなく、一旦感光素子を並べたプレートにX線を受けてデジタル情報として記憶します。そのプレートをプロッセサー兼プリンターの器機に入れて、フィルムに現像するものです。デジタルデーターが器機に保存されますので、現像条件が気に入らない場合は、撮影しなおさなくても現像しなおすことができます。従来に比べて、格段に質の良い画像が出来上がり、診断精度が上がります。感光素子の感度が良いので、X線被爆線量は少なくなっています。
従来より広範囲の検査が行え、胸部疾患や腹部臓器(肝・胆・膵・腎・膀胱・その他)疾患にいたるまで、全身の判断が可能です。被爆低減再構成を搭載し、被爆線量が最大75%まで低減されたので、患者さんは不安を感じることなく検査を受けれます。また従来よりも検査時間が大幅に短縮されました。
経鼻内視鏡検査も行っています。極細内視鏡を使用して鼻腔より挿入する新しい検査法です。舌根部を刺激しないので嘔吐反射が起こりにくく、鎮痙剤や鎮静剤を使用しなくても楽に検査できます。そのため、検査による全身への影響が少なく安全性の高い検査です。検査中にも会話ができ、内視鏡モニターを見て所見を説明しながら検査を行います。鎮痙剤や鎮静剤を使用しないため、検査終了後は早く活動や食事ができます。
器具の洗浄と滅菌は、自動洗浄装置を導入しました。 内視鏡による交差感染(物や環境を共有することによって感染微生物を伝播させること)の危険性も回避出来ます。
エコーは検査のうちで最も負担の掛からないという利点があります。腹部全般を検査します。肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・膀胱・子宮・卵巣などの診断や腹水などの診断に有用です。頚動脈などの血管の状態や甲状腺の状態もチェックしています。 心臓エコーもこの機器を使って行います。
指や趾の先にプローブを挟み付けるだけで動脈血の酸素の多少を間接測定します。呼吸障害の有無を負担がなく簡便に測定出来るので、頻用しています。 ○喘息発作や心不全の治療中に特に役立ちます。酸素療法の際には必要です。 ○炭酸ガスについては測定出来ません。