Doctor Mからのメッセージ#044 (2005.1) パワーリハビリ(マシントレーニング)のお勧めパンフレット 16年11月から導入開始しています 「筋力・柔軟性・バランス能力」向上の観点から、器具を用いたトレーニングのことです。「パワー・リハ」はある会社の登録商標らしく、「マシントレーニング」というのが一般的でしょう。当院が納入した会社の器具は実は「プレフィット」という商標です。 平成15年度から厚生労働省が「高齢者の身体機能向上」を目標に推進しています。元来、筋力維持向上の重要性を強く思っていた小生の考えとピッタリでもあり、平成16年の11月から3機設置して開始しました。順調に行けば4機目の予定をしています。 超高齢化時代を目前にして、虚弱高齢者にならないように「介護予防」として、まだ余力のある「今から」無理のない有効な方法で訓練を始めましょう。 現時点では「要支援」「要介護1」程度までの状態の方が介護制度での対象者になっていますが、実は、もっと元気な方も、もっと機能低下している方も、ともに負荷の量を調節したり、指導監視あるいは介助の程度を調節することにより可能で有意義となります。 当院には非常勤ですが、優秀なPT(理学療法士)田中氏が勤務しています。田中氏は理学療法士などの介護職員を養成する学校の教官が本職で、かつご本人は大学院進学中ですが、その時間の中で勤務して頂いています。 具体的には、「パワー・リハビリ」の開始は、PTがチェック可能な水曜日とするのが最も適切と思います。しかし、院長はじめ当院の看護・介護職員は既に何度かPTから訓練の方法の指導を受けていますので、特に常の流れの訓練はどの時間帯でも可能です。 「パワー・リハビリ」は週2〜3回、軽い負荷で無理しないで続けるのが適当です。どちらかと言うと「少し軽過ぎる」というのが良いとのことです。しかし、継続するのが重要で、3ヶ月続けるのが取り敢えずの目処です。この辺りで効果が自分でも自覚可能となることが期待されます。3ヶ月以後をどうするかは、その時点での利用者とPTや主治医との判断をすり合わせて決めれば良いでしょう。無理に全員に続けることはないと思います。 「誰が対象者か?」という質問は答えが難しいです。何故かと言いますと潜在的に大多数の皆さんに有意義だからです。「誰がしてはいけないのか?」この質問が大事です。何故ならば、怪我をしている方や、動作によってはっきりと痛みが出る方や、心臓や肺の機能が悪過ぎる方や、状態の不良な方などはそれに当てはまるからです。 定期的に簡単な体力評価をします。効果判定にも必要です。毎日の訓練前に血圧のなどのチェック、準備運動としてのストレッチをしてから、いよいよ訓練となります。 前向きに参加されてはどうでしょうか。続けている間に、お互いにいろんなことが新たに気付かれて、新しいサービスが提供できる契機になるかも知れません。 当院での費用は、内科受診された日は「無料」です。これは理学療法の場合もそうしています。内科受診でない日の費用は、ほぼ理学療法に準じています。現時点の診療報酬点数では、1割負担の場合、精々110円程度の自己負担で参加できます。 |