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Doctor Mからのメッセージ#033                     (2003.11)
              ウォーキングについての雑記 2

 
中年以降は、ウオーキングは健康的な生活の維持向上に物凄く大切なものだと思います。コレステロールの多少の変動よりも足腰の方が重要だと思います。膝や腰の悪い方々でも膝の装具や腰のコルセットをはめてでも、歩行する試みが大事と思います。勿論、プールでの歩行は大変結構ですが、時間と金と手間がOKならです。

 私の趣味は、ランニングです。5〜6年前に「膝を痛めた」ことがあります。その時に膝の装具を着けました。驚いたことに生では歩いても痛いのに、装具を着けると走ってもそんなに痛くないのです。この経験があるので、この装具が、高齢者の膝の痛みにも有効だということが実感として判ったのです。素直に忠告を聞いて下さった方の多くは、その良さを知ってもらっています。自分に合うのを選べば良いと思います。

 私は「ギックリ腰」も「坐骨神経痛」も繰り返し経験があります。腰のコルセットも着用して、良い点と不自由な点の両方とも知っています。首と肩の原因で、肩から腕から指まで痛みとシビレが続いて困ったこともあり、ポリネックという「鞭打ち症」の時に用いる装具を着用した経験もあります。首、腰、膝などが痛い場合は、痛くなり易い原因をなるだけ取り除く工夫をすることが第一、次には痛い間は負担を軽くする装具を積極的に用いることです。このような装具は特殊なものと思うのは考え違いで、日常品と思うことです。これらには、スポーツ店で売っているタイプ、通信販売で入手できるタイプ、当院でも入荷しているタイプ、主治医の処方により装具の作成をするタイプなど、自分の都合で選択できます。最後のタイプは保険適用です。非常に痛い場合は麻酔薬のブロック注射が早期の鎮痛に奏功します。ある種の炎症であることが多いので、副腎ステロイドを併用するブロックが悪循環を断ち切る根本療法にあることが期待できます。

 老人になったから筋肉はもう強くならないということは絶対にありません。骨折後に衰えた筋肉をリハビリで回復させるではないでしょうか。同じことです。

 成人病対策の運動療法としてウオーキングする場合の話をします。つまり、普通に歩行出来る方のことです。ウオーキングといいますと、「両腕をしっかり振って」歩く人が多いようです。振り過ぎて、見ている者は違和感を覚えます。「あれが格好悪いから、私はウオーキングはしません」という男性が結構います。他人の目は気にしなくても良いのですが、そもそも、皆にあの歩き方を指導するのは間違いだと思います。腕を振り過ぎると、腰からの力の流れがかえって阻害されるのが問題だと思います。腰が弱すぎる人の当面の歩き方であるようなものと思います。歩行と腕の柔軟運動の二つをしているようです。カロリー消費に意味があるかも知れませんが?


 筋力の維持や向上を考えると、腰から振り出す力で歩くのが素晴らしいのです。背腰筋の緊張を意識しながら膝を柔らかく前に進め、着地した時には腰膝足が真っ直ぐにきちっと体重を支えれば、疲労も少なく効果も良いと思います。最近は腸腰筋を用いて歩行走行することの解説書が一般書店に数多く出回リ出していますが、まあ、腰から歩く感じということでしょう。腕はそれらの動きに釣られて動く程度が良い姿勢の強化になる歩き方と私は思います。私は腕を振り過ぎる歩き方よりもこの方が良いとお勧めしていますが強要しているのではありません。自分の楽な格好で歩くことは、それはそれで良いと思います。とにかく、歩けることは素晴らしいことです。

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