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Doctor Mからのメッセージ#070                     (2007.5)
        ハゲ治療の素晴らしい内服薬は当院で扱いますぞ

 万有製薬から発売されているプロペシア錠は「男性壮年型ハゲ」に対する始めてのチャントした治療薬と私は思います。私が思うのですから確かです(^^)。私は長年、いろんなジャンルについて研究(学問的にではない、消費者としての)をしていきてもう二十年になります。これについての大著を執筆中です(^^)。 カツラについても2社の営業マンと接触したし(買ったかどうかは言いたくない)、ハゲ用のシャンプーをおせっかいな知人からもらったこともあるし、いわゆる増毛剤についても、古くは中国産の怪しい(中国産のものは先ずは怪しいと思ってかかるのが判断力のまともな人であろう)「101」という商品がわが国でブームになったのを傍観していたのが最初で、その後いろんなのが出没しているが、大正製薬から発売されている「リアップ」というのが比較的まともなものであろう。私は、このリアップは数年間頭にぶっ掛けましたよ。リアップの主作用はいわば血管拡張作用であって、毛根辺りの循環を良くするものです。自験では、確かに細かい毛が沢山生えてきたのは確かでした。それで、3年くらいはきっちり続けていたが、私の場合はその毛は太くならずどんどん長くもなっていかなかった。その後はほとんど忘れてしまった。最近は、「ムーブ21」というのがよくTVで宣伝していますね。「あの社長は余り自らTVに出演しない方が好いのになあ」というあのCMです。

 プロペシアは平成1710月に厚労省から輸入承認を得て、同年12月から男性型脱毛症(AGA)に対して発売されました。この物質は効能からすると学問的に非常に立派なものなのです。これはテストステロン(男性ホルモン)をより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に転換する還元酵素の阻害剤です。陰毛や腋毛の出現には男女とも少量のテストステロンが必要である一方、DHTが十分すぎると「ヒゲ」「胸毛」「AGA」になるということです。まことに余計なことですが、もし、思春期の女性で陰毛が全く生えてこないことでお困りの方は(必ずしもお困りにならなくてもよいのですが)、少量のテストステロンをほんの一時的に服用して発現のきっかけをつくればそれで仕舞いなのだそうです。無駄話はさておき、プロペシアを服用するとDHTは抑制されるがテストステロンは抑制されない。あまり副作用はない〜少ないということです(個人差はいつでもあり得ます)。平成15年に医師に市場前のアンケートを求めるダイレクトメールが届いたことがありました。その時点での情報では、世界62カ国で承認されており、既に二百万人以上の禿頭に投与されていて、2年後での判定で66%に効果あり、副作用発現は7.7%(プラセボ(偽薬)で7.0%)でした。このダイレクトメールが舞い込んで来た時から、待ち遠しく思っていた私は、約1年前(昨年6月)から毎日1錠服用しています。時々飲み忘れます。34ヶ月目には明確に増毛効果を認め、以後も次第に濃くなっています。「それで濃くなったのかい? 薄いじゃあないか?」と言われれば、その答えは「濃くなったのだ! まだ薄いけど」であります。飲み続けていると2年くらいは少しずつ濃くなる目論見です。

 
プロペシアの購入には医師の診断と処方が必要です。しかし、治療費は保険対象外で全額自己負担です。ということで、その費用は医療機関が勝手に決めて好いのです。私は先日、「ひまわり皮膚科」のホームページにあった各医療機関の治療費比較というのを参考にして、月当たり消費税込みで九千円弱の定額制に決めました。過分に儲けようとは思っていません。最初の数回は毎月、その後は3ヶ月に1回の受診が目安です。対象者は「自分が壮年型のハゲ」と思い、かつ、本剤を試みようと思う方です。初診時に適用を判定します。半年で効果が見られない場合は服用中止ということになります。

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