Doctor Mからのメッセージ#000 (2000.10) 不定期ながら健康や病気についてのお話パンフレットについて まとまりのないタイトルで済みませんが、内容もまとまりが悪いかも知れないということの予告というか言い訳です。変なテーマで書くかもしれません。 外来で患者さんとお話することは好きです。時間があれば世間話をするのも好きです。医療上の必要から診療に関するお話を伺ったり、医者としての私からの考え・アドバイス・お願い・指導などをすることはとりわけ大事に考えてきました。振り返りますと、多くの患者さんから伺う質問や報告などとそれにお答えする私の意見というのは似たパターンが多いと思います。つまり、私からしますと、皆さんはこんなことに関心や心配を持っておられるのだなあとか、こういうことはよく知っておられて、こういうことはあいまいなのだなあとか次第に判ってきたように思うのです。しかしまた、稀な意見を持っておられる方もおられるし、そもそも私ども皆は個性を持っているのですから、違った意見があって当然です。という訳で、比較的皆さん共通の話題や逆に個性的な考え方などについて、参考意見としてお配りしようと思いました。 私は生活でも医療でもだいたい本音でやっています。それで、患者さんにも本音で言って不愉快な思いをさせてしまったと反省することもあるのですが、愛情と真面目を伴った本音であることで多くはご容赦をして下さいとこの機会にお願いしする次第です。このシリーズの内容も本音が中心です。昨今は情報化時代ですので、教科書的と言いますかいわゆる常識的な医療の知識も既に皆さんよく接しておられることです。そういう内容を繰り返してもどうかと思いますので、私は何故そういう考えになるのか或いは本当にそうなのかという風なことに多少の重心を置いてお話したいのです。いわゆる常識というのはそんなに不変不動のものではないことは医療以外でも「常識」であります。そうですから、あれー変なことを言っているなあと思われることもあると思いますが、多少の真理は含まれていると信じています。実は平成3年以来開業医として皆さんにいろいろ教えて頂いて今に至っています。特に何を教えて頂いたかと言いますと、それは病気についてです。病気のことは医者が一番知っているだろうというのは常識ですが、それはある意味でそうですが、別の意味では病気はなっている本人が一番知っています。いろいろ教えて頂きました。これは挨拶代わりに言っているのではなく本当のことです。そうですから、このシリーズを見てここは変なことが書いてあるということがありましたら、ご意見を教えて下さい。それから、こういうテーマで書いてはどうかというご意見もどうぞ。 このパンフのレイアウトがいかにも芸がないことは承知しています。イラストもないし字も小さい。そもそも文章がくどくて下手だ。実はこういう企画をずっと前から始めようと思っていましたが、気の利いたものを作ろうなどと思ったので、なかなか出来ませんでした。気の利いたものは、いろんな情報誌や当院でも薬品メーカーの作成された立派なものがありますので、ご容赦下さい。そう思ったらようやく書けるようになりました。そういうことですので、読みたい人だけ読んで下さい。 平成12年10月2日 八景水谷クリニック・光岡明夫 |